2007年11月3日土曜日
生の音楽無料で出前続け10年目 小樽・ハンマークラヴィア北海道 全道の小さな街に 「ピアノあればどこでも」
小さな街や福祉施設に住んで、なかなか生のクラシック音楽に触れる機会が少ない人たちに“出前コンサート”を届けている「ハンマークラヴィア北海道」(金丸智子代表)が、今年で創立十年目を迎えた。「ピアノさえあればどこへでも」と、学校や公民館を会場に無料で行う活動は、全道的な広がりを見せている。 「ハンマークラヴィア」は十九世紀のピアノの呼び名。小樽在住のピアニスト中川和子さんのファンクラブ「ハンマークラヴィア小樽」が母体となり、一九九八年に発足した。目的は「あらゆる地域に生の音楽を無料で届けること」(金丸代表)だ。 経費は有志から募る基金でまかない、中川さんも、共演する演奏家も報酬なし。 これまで年一、二回のペースで、後志管内の町村をはじめ、網走管内常呂町(現北見市)や雄武町などで十二回の出前演奏会を実現した。 どこでも地元の有志住民らが協力してくれた。コンサートを機に、同管内興部町には中川さんのファンクラブ「ハンマークラヴィアおこっぺ」ができたほどで、全道的なネットワークが育ちつつある。 金丸代表は「プロの演奏家ですから、やはり調律などもするのですが、学校などからは本来の音がよみがえったと喜ばれることもあります」。活動十年の節目を迎えたことから「一人でも多くの人に音楽に触れてもらえるよう、工夫していきたい」と話している。 現在、基金に寄付している会員は全道で八十人おり、随時受け付けている。一口千円。 問い合わせは金丸代表(電)0134・29・4635へ。
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