2007年11月9日金曜日

当別町のヘルスアップ大作戦が効果 保健師や栄養士連携し2年目

【当別】糖尿病や心筋梗塞(こうそく)、脳梗塞(こうそく)などの原因となるメタボリック症候群を防ごうと、町の保健師と栄養士、町の総合体育館が連携した「ヘルスアップ大作戦」が二年目を迎えた。前年度の参加者のうち八割の人の体重が減り、支援期間の終了後も三分の一強が引き続き運動を続けている。保健師や栄養士による励ましが効果を上げているようだ。(川村史子)  ヘルスアップ大作戦は当別町に住む十八歳以上六十四歳以下の人のうち、おなか周りが男性で八十五センチ以上、女性で九十センチ以上または肥満度を表す体格指数(BMI)が25以上の人が対象。参加希望者は町福祉課に申し込む。  保健師や栄養士が参加者の健康状態の確認や体力測定、日常の食事内容をチェックする。続いて体力測定の結果をもとに運動指導士がその人に合わせた運動メニューを作成する。あとは生活スタイルに応じて、各自で運動を行う。  ダイエット成功者の例を紹介すると…。  【例1】六十代の清掃業のパートの女性(身長一五八センチ)。体育館トレーニング室での週二回の器具を使った運動と間食の量を半分に減らすことで、六カ月間で体重を六十四キロから六キロ減の五十八キロに落とした。総コレステロール値は二二九から一六○に低下。「掃除中にお腹がじゃまでなくなった」と喜ぶ。  【例2】農作業の手伝いをしている六十代の男性は先月から開始。夕食の量を減らし、散歩の距離を伸ばすだけで体重を一カ月ですでに○・七キロ減らした。                    ◇  昨年度は三十歳から六十四歳まで六十六人の参加者のうち86%の五十七人で体重が減少。減った体重の平均は二・○キロだった。  ダイエット成功率の高さの秘密は、保健師や栄養士によるカウンセリング。支援期間は六カ月間(昨年度は三カ月間)は、期間中は一カ月に一、二度、保健師または栄養士が面談する。同事業を担当する町福祉課の管理栄養士の土井淑子さんは「思うように体重が減らず挫折しかけている人には、『体脂肪率が減ってきていますね』などプラスの要素を探して、励まします」と話す。  健康は医療費の支出を抑える上でも大きな効果がある。同町福祉課では、毎月参加を受け付けている。申し込みは(電)23・2346へ。

0 件のコメント: