札幌在住の女性切り絵師、梅吉(うめきち)さん(35)が、週刊青年漫画誌「モーニング」(講談社)で切り絵漫画「一杯では終われません」の連載を始めた。日本酒が大好きな梅吉さんが道内をはじめ全国の酒蔵を訪ね歩く内容で、絵だけでなく、セリフもすべて切り絵で表現している。同誌が切り絵漫画を連載するのは初めて。梅吉さんは「単行本の出版を目指したい」と張り切っている。
梅吉さんが切り絵を始めたのは、二○○三年に遭った交通事故がきっかけだった。バイクに乗っていたところ、車に追突され、利き手の右手の甲を骨折。二度手術したが、小指が思うように動かなくなった。看板屋に勤め、カッターで文字や模様の看板用シートを切っていた経験から「切り絵で指を動かす練習をしよう」と思い付いた。
最初は普通に動物などを切っていたが、「漫画にしたら面白い」と漫画に取り組んだ。○五年に四ページの切り絵漫画「切り絵ざんまい。」が、同誌の「第十八回MANGA OPEN」で奨励賞を受賞。翌年から、同誌の目次ページで一コマ漫画「そこもまた魅力」を担当し、今回の連載につながった。
切り絵を印刷した切り絵漫画は素朴な描写に独特の味わいがあり、せりふの文字もすべてつながっている。担当の編集者は「ペンで描くよりも手間がかかる。一生懸命さが面白さとして伝われば」と期待する。
二十四日発売号が連載二回目で、訪れたのは留萌管内増毛町の国稀酒蔵。「純米酒」や「吟醸酒」などの原料や造り方などを紹介しており、梅吉さんは「全国の小さな酒蔵の人たちとの交流が楽しい」と話している。
「モーニング」は道内の書店やコンビニエンスストアで毎週木曜日に発売される。
2008年1月29日火曜日
2008年1月25日金曜日
日本、米に惜敗 アイススレッジホッケー 旭川で開幕
【旭川】障害者スポーツ「ジャパンパラリンピック」のアイススレッジホッケー競技大会が22日、旭川市の旭川大雪アリーナで開幕。初日は予選リーグ2試合を行った。大会には日本のほかカナダ、ノルウェー、米国が出場。2010年バンクーバー冬季パラリンピックに向け、強豪相手に日本の強化を目指す。
日本障害者スポーツ協会日本パラリンピック委員会などの主催。例年は国内クラブチーム中心の大会だが、3月の世界選手権を前に、トリノ冬季パラリンピックでメダルを獲得した3カ国を迎え、予選リーグと3位決定戦、決勝で競う。
日本の13人にはDF須藤悟(37)=札幌=とFW伊藤仙孝(24)=旭川=、GK永瀬充(32)=同=の道産子3人も参加。この日は須藤と伊藤が出場した。
トリノパラリンピック3位の米国と対戦した日本は第1ピリオド9分49秒、パワープレーからFW上原大祐(26)=長野=が相手GKの肩口を抜いて先制。しかし第3ピリオド残り38秒で、混戦から米国に押し込まれ同点に。5分間の延長戦でも決着せず、PS戦0-1で敗れた。第1試合はカナダが5-3でノルウェーを退け、トリノ「金」の貫録を見せつけた。
大会は25日の国内クラブチーム選手権を挟み26日まで。日本は予選リーグで23日にノルウェー、24日はカナダと対戦する。
日本障害者スポーツ協会日本パラリンピック委員会などの主催。例年は国内クラブチーム中心の大会だが、3月の世界選手権を前に、トリノ冬季パラリンピックでメダルを獲得した3カ国を迎え、予選リーグと3位決定戦、決勝で競う。
日本の13人にはDF須藤悟(37)=札幌=とFW伊藤仙孝(24)=旭川=、GK永瀬充(32)=同=の道産子3人も参加。この日は須藤と伊藤が出場した。
トリノパラリンピック3位の米国と対戦した日本は第1ピリオド9分49秒、パワープレーからFW上原大祐(26)=長野=が相手GKの肩口を抜いて先制。しかし第3ピリオド残り38秒で、混戦から米国に押し込まれ同点に。5分間の延長戦でも決着せず、PS戦0-1で敗れた。第1試合はカナダが5-3でノルウェーを退け、トリノ「金」の貫録を見せつけた。
大会は25日の国内クラブチーム選手権を挟み26日まで。日本は予選リーグで23日にノルウェー、24日はカナダと対戦する。
2008年1月18日金曜日
コンサ初戦王者・鹿島と 3月8日 敵地で
Jリーグは16日、今季J1のホーム開幕カードを発表し、6季ぶりにJ1復帰の札幌は3月8日の開幕戦で昨季J1王者の鹿島とアウエーで対戦する。15日に札幌ドームで行うホーム初戦は横浜Mと顔を合わせることになった。 2季ぶりに王座奪還を目指す浦和はアウエーで横浜Mと、G大阪はホームで千葉とそれぞれ8日に対戦する。 札幌と同じくJ1復帰の東京Vは9日に川崎と、京都は8日に名古屋とぶつかる。 各試合のキックオフ時間は未定。ナビスコカップを含む前半戦の日程は1月24日に発表される。
2008年1月13日日曜日
FMおたるの番組好評 心に響く「小樽の音」 汽笛、銭湯、市場のにぎわい…
FMおたるの番組内で始まった五分間コーナー「小樽流~音綴(つづ)り」が好評だ。SLの汽笛や市場のにぎわいなど、小樽のマチを音で切り取る企画に「あの音が聞きたい」とリクエストが絶えない。番組協力の小樽観光協会は四月にリニューアルするホームページ(HP)で、さまざまな音を“着メロ”向けに配信する計画だ。
「小樽を思う時、あなたは何を思い浮かべますか」。毎週金曜の情報番組「まるごとしりべし」。午後一時十五分ごろに流れるこのナレーションで「音綴り」は始まる。
制作会社代表で番組パーソナリティーの飯岡ゆう子さん(38)が、観光協会の新HPとの連動を視野に企画した。昨年十一月、一回目の「SLニセコ号の汽笛」を放送すると、すぐにリクエストが来た。「市の鳥・アオバトの声」「中野植物園の遊具の音」…。
「これまでに経験したことのない反応の良さ。これほど多くの“懐かしい音”があることに驚いた」と飯岡さん。これまで収録した日和山灯台の霧笛、年越しの音などは、札幌の「ラジオカロス」でも放送されており、札幌に住む小樽出身者からのリクエストも少なくない。
ありのままの音の風景を切り取るため、録音が目立たないよう、機材はMDレコーダーと手製の集音マイクだけ。「聴く人それぞれに思い浮かべる場所があるから」と、録音場所は明かさない。
二十五日放送予定の「銭湯の音」を録音するため、十日に市内の銭湯を訪れた飯岡さんは、脱衣所で有線放送の演歌やドライヤーの音を拾った後、湯殿の戸を細く開けてマイクを差し入れた。湯が流れ、洗面器がカコーンと鳴る…。
「音で風景をつづるのは情緒あるマチだからできること」。札幌出身、小樽在住十一年。十八歳でラジオ業界に飛び込んだ「根っからの音ニンゲン」(飯岡さん)のお気に入りは北海道時事放声社の街頭放送で、これも収録・放送済み。「アイデアは尽きない。小樽っ子の携帯電話の着信音が小樽の音になったら楽しいでしょうね」
「小樽を思う時、あなたは何を思い浮かべますか」。毎週金曜の情報番組「まるごとしりべし」。午後一時十五分ごろに流れるこのナレーションで「音綴り」は始まる。
制作会社代表で番組パーソナリティーの飯岡ゆう子さん(38)が、観光協会の新HPとの連動を視野に企画した。昨年十一月、一回目の「SLニセコ号の汽笛」を放送すると、すぐにリクエストが来た。「市の鳥・アオバトの声」「中野植物園の遊具の音」…。
「これまでに経験したことのない反応の良さ。これほど多くの“懐かしい音”があることに驚いた」と飯岡さん。これまで収録した日和山灯台の霧笛、年越しの音などは、札幌の「ラジオカロス」でも放送されており、札幌に住む小樽出身者からのリクエストも少なくない。
ありのままの音の風景を切り取るため、録音が目立たないよう、機材はMDレコーダーと手製の集音マイクだけ。「聴く人それぞれに思い浮かべる場所があるから」と、録音場所は明かさない。
二十五日放送予定の「銭湯の音」を録音するため、十日に市内の銭湯を訪れた飯岡さんは、脱衣所で有線放送の演歌やドライヤーの音を拾った後、湯殿の戸を細く開けてマイクを差し入れた。湯が流れ、洗面器がカコーンと鳴る…。
「音で風景をつづるのは情緒あるマチだからできること」。札幌出身、小樽在住十一年。十八歳でラジオ業界に飛び込んだ「根っからの音ニンゲン」(飯岡さん)のお気に入りは北海道時事放声社の街頭放送で、これも収録・放送済み。「アイデアは尽きない。小樽っ子の携帯電話の着信音が小樽の音になったら楽しいでしょうね」
2008年1月9日水曜日
快音まだまだ パークゴルフ場にぎわう 苫小牧、白老
寒の入りを過ぎても積雪のない苫小牧市の西部や白老では、パークゴルフ場が営業を続けており、地元苫小牧や白老に加え、室蘭、札幌などからパークゴルフファンでにぎわっている。一般ゴルフ場の一部も営業期間を延長する。
白老町竹浦の「ホテルほくよう」に隣接する三十六ホールのパークゴルフ場は、新年早々から客足が絶えず、午前中に雪がちらついた週末の六日にも、朝からファンが詰めかけた。
一日かけて七十二ホールを回った白老町の会社員、原松雄さん(58)は「朝の雪は自分でほうきではきながら回りました」と白い息を吐いていた。
苫小牧市の「糸井の森パークゴルフ」も週末は一日百人を超すにぎわい。両パークゴルフ場とも、根雪になるまで営業する予定だ。
一方、道内ゴルフ場では珍しい年末年始営業で知られる白老町社台の北海道白老ゴルフリゾートは、六日に予定していたクローズを三連休最終日の十四日まで延長。同ゴルフ場は十二月の積雪で一時休業したが、ゴルフファンの熱意が雪を溶かした格好だ。
白老町竹浦の「ホテルほくよう」に隣接する三十六ホールのパークゴルフ場は、新年早々から客足が絶えず、午前中に雪がちらついた週末の六日にも、朝からファンが詰めかけた。
一日かけて七十二ホールを回った白老町の会社員、原松雄さん(58)は「朝の雪は自分でほうきではきながら回りました」と白い息を吐いていた。
苫小牧市の「糸井の森パークゴルフ」も週末は一日百人を超すにぎわい。両パークゴルフ場とも、根雪になるまで営業する予定だ。
一方、道内ゴルフ場では珍しい年末年始営業で知られる白老町社台の北海道白老ゴルフリゾートは、六日に予定していたクローズを三連休最終日の十四日まで延長。同ゴルフ場は十二月の積雪で一時休業したが、ゴルフファンの熱意が雪を溶かした格好だ。
2008年1月5日土曜日
日本清酒 純米酒「しぼりたて」発売 札幌の飲食店で提供
「千歳鶴」ブランドの日本清酒(札幌)は十日、「吟風純米『うすにごり』生 しぼりたて」を発売する。道産の酒造好適米「吟風」を100%使用した純米酒を、タンクから搾ったまま瓶詰め。温度変化で味が変わりやすいためチルド配送体制を特別に組み、主に札幌中心部の飲食店で提供する。
日本酒は搾った後、おりを取り除いたり、雑味を防ぐためのろ過などを行うが、「しぼりたて」はこれらの工程をあえて省略。搾りたての試飲が工場見学者に好評だったため、商品化を決めた。三千本限定で、一・八リットル入り二千六百八十円。
熱による変質を防ぐため、瓶詰めやラベル張りも手作業で行う。扱う飲食店向けに説明パンフレットを用意、蔵元から飲食店向けの酒販店に直送し、配送時間を短縮する。杜氏(とうじ)の佐藤和幸工場長は「蔵人しか飲めなかったフレッシュな味わいで、飲まず嫌いの先入観を変えたい」と意気込む。
日本酒造組合中央会(東京)によると、「消費者の新鮮志向に応えるため、あえて手を加えない酒の商品化に取り組む蔵元が全国的に増えている」という。
日本酒は搾った後、おりを取り除いたり、雑味を防ぐためのろ過などを行うが、「しぼりたて」はこれらの工程をあえて省略。搾りたての試飲が工場見学者に好評だったため、商品化を決めた。三千本限定で、一・八リットル入り二千六百八十円。
熱による変質を防ぐため、瓶詰めやラベル張りも手作業で行う。扱う飲食店向けに説明パンフレットを用意、蔵元から飲食店向けの酒販店に直送し、配送時間を短縮する。杜氏(とうじ)の佐藤和幸工場長は「蔵人しか飲めなかったフレッシュな味わいで、飲まず嫌いの先入観を変えたい」と意気込む。
日本酒造組合中央会(東京)によると、「消費者の新鮮志向に応えるため、あえて手を加えない酒の商品化に取り組む蔵元が全国的に増えている」という。
2008年1月1日火曜日
UIP日本支社、あす37年の歴史に幕 映画への思い胸に去りぬ
米国の人気映画を配給してきたユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(UIP)日本支社が三十一日、閉鎖される。従業員は全員解雇されるが、解雇手当に当たる特別退職金や、グループ会社への希望者の雇用継続をめぐる労使交渉は越年が決定。道内配給にもかかわった札幌出身の二人も、映画産業再編の中で現場を去る。
UIPは、米大手映画会社パラマウントとユニバーサルが一九七○年、北米以外の配給のため共同設立したCICが前身。後にMGM、ユナイトなどの配給業務も受託、八五年にUIPに改組した。
配給作品は「ジョーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ゴッドファーザー」「ロッキー」「ジュラシック・パーク」「不都合な真実」など八百八十本に及んだ。
だが、二○○○年以降、MGM、ユナイトなどが相次ぎ離脱。パラマウントとユニバーサルは各国のUIP支社を再編し、今年六月、日本支社を年内解散して今後ユニバーサルが東宝東和、パラマウントは新設の子会社で配給すると発表した。
UIPの定年は六十五歳。営業部課長で札幌出身の品田義次郎さん(59)は「スピルバーグ監督の『E.T.』(八二年、興行収入百五十億円)など八○年前後から出す作品がヒット、仕事が楽しかった。まだ働きたかったが」とため息をつく。
品田さんは元ユナイト社員。ユナイトがUIPへの業務委託で日本支社廃止の際に解雇され、労働争議でUIP札幌支社への雇用継続を認めさせた。
その札幌支社も二〇○○年に閉鎖となった。この時も労使交渉で全員解雇の方針を撤回させ、本社に残った。「映画が好きで続けてきたが、今回は札幌に家族を残した単身赴任だし、辞めることにした」と寂しそうだ。
同じく札幌支社から配転した経理部の吉田真理さん=札幌出身=も解雇に応じた。「入社して、UIPのバッジを着けた時はうれしかった。とても誇りでした。すっきりしない形で会社が終わるのは残念」と話している。
UIP従業員が加盟する産別労組「全日本洋画労組(全洋労)」と会社側との交渉は二十八日、両者の条件が折り合わず、平行線のまま新年に継続されることになった。
UIPは、米大手映画会社パラマウントとユニバーサルが一九七○年、北米以外の配給のため共同設立したCICが前身。後にMGM、ユナイトなどの配給業務も受託、八五年にUIPに改組した。
配給作品は「ジョーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ゴッドファーザー」「ロッキー」「ジュラシック・パーク」「不都合な真実」など八百八十本に及んだ。
だが、二○○○年以降、MGM、ユナイトなどが相次ぎ離脱。パラマウントとユニバーサルは各国のUIP支社を再編し、今年六月、日本支社を年内解散して今後ユニバーサルが東宝東和、パラマウントは新設の子会社で配給すると発表した。
UIPの定年は六十五歳。営業部課長で札幌出身の品田義次郎さん(59)は「スピルバーグ監督の『E.T.』(八二年、興行収入百五十億円)など八○年前後から出す作品がヒット、仕事が楽しかった。まだ働きたかったが」とため息をつく。
品田さんは元ユナイト社員。ユナイトがUIPへの業務委託で日本支社廃止の際に解雇され、労働争議でUIP札幌支社への雇用継続を認めさせた。
その札幌支社も二〇○○年に閉鎖となった。この時も労使交渉で全員解雇の方針を撤回させ、本社に残った。「映画が好きで続けてきたが、今回は札幌に家族を残した単身赴任だし、辞めることにした」と寂しそうだ。
同じく札幌支社から配転した経理部の吉田真理さん=札幌出身=も解雇に応じた。「入社して、UIPのバッジを着けた時はうれしかった。とても誇りでした。すっきりしない形で会社が終わるのは残念」と話している。
UIP従業員が加盟する産別労組「全日本洋画労組(全洋労)」と会社側との交渉は二十八日、両者の条件が折り合わず、平行線のまま新年に継続されることになった。
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