札幌市内の一般家庭で使われていた中国製の土鍋から鉛が溶け出した例があったとして、北海道消費者協会(札幌)が国や輸入業者に報告していたことが二十四日分かった。報告に先立ち、鍋の使用者から苦情を受けた量販店は商品の取り扱いを中止、輸入業者は販売先に卸した鍋を自主回収した。鉛は食品衛生法上の基準値は超えていなかったという。
土鍋は電磁誘導加熱(IH)調理器に対応した商品で直径二十八センチ。量販店に苦情を申し立てた同市内の男性(47)によると一月下旬、IH調理器(200V)で約三十分加熱したところ、ふたと接する部分から銀色の液体が流れ出たという。
道消費者協会が再現試験を行い、約八時間鍋を加熱したところ、鍋のふちから少量の鉛が溶け出すのを確認した。
男性の苦情を受けた量販店が民間機関に依頼して行った検査でも、食品衛生法上の基準値(2・5ppm)は下回る1・8ppmの鉛を検出した。輸入業者を管轄する新潟県によると、卸先に残っていた在庫約三百個は回収したという。道消費者協会は「基準値は超えていないが鉛が溶け出すのは問題と判断した」としている。
(北海道新聞より引用)
2007年6月3日日曜日
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