2007年10月7日日曜日
手話で伝える人形劇 川崎のプロ劇団代表の善岡さん「小樽へ恩返し」
小樽出身の聴覚障害者、善岡修さん(32)が代表を務めるプロ人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(川崎市)の公演が九日、小樽市公会堂(花園五)で開かれる。故郷での初公演に合わせ、善岡さんは母校の小樽ろう学校、道高等ろう学校(銭函)を訪問する予定で、「育った小樽へ恩返しができれば」と帰郷公演を心待ちにしている。 同劇団は一九八○年に結成され、聴覚障害者と健常者の五人で構成。誰にでも人形劇の楽しさを理解してもらおうと、せりふはなく、人形の動きと身ぶりや手話で登場キャラクターの心情を表現する。 善岡さんは高等ろう学校卒業後、埼玉県の専門学校を経て川崎の機械工場に勤務。二○○二年に同劇団の公演を初めてみて感動し、〇四年に入団。○五年には代表に選ばれた。 善岡さんは「小樽で普通小学校に在校していた時、芝居の芸能鑑賞で役者のセリフが全く聞こえなく、孤独を感じた」ことがある。同劇団の公演は「聴覚障害者も健常者も同じ劇場で感動を共有できる空間と感じている」と力を込める。 今回の公演の「だいじょうぶ だいじょうぶ?」は動物と旅人の交流を描くストーリーで、音楽の生演奏もある。 公演翌日の十日、小樽の二つの母校を訪れ、生徒たちと交流する予定も楽しみにしている。開演は午後六時半。全席自由席。前売り券は大人千五百円、四歳から高校生まで千円。当日券は二百円増し。問い合わせは現代人形劇センター(電)090・2663・8443かファクス044・777・3570へ。(北海道新聞 引用)
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