2007年10月16日火曜日
難病と闘い口に筆くわえ温かタッチ 心打つ水彩画 登別の泉さん個展
【登別】筋力が徐々に衰えていく難病「多発性筋炎」で首から下が動かなくなり、入院先の登別厚生年金病院で口に絵筆をくわえて水彩画を描く泉枝津子さん(58)の個展が十三日、登別市若山町のポスフール登別店ギャラリーで始まった。 泉さんは、一九七六年ごろから筋力が徐々に衰えて歩けなくなり、その後、指先から腕にかけてまひが進んでいった。二○○三年に首から下が動かなくなり、○四年から口に絵筆をくわえての水彩画を始めた。 個展は○五年九月に続き二回目。写真などを参考に描いた風景画や花の絵六十四点のほか、抽象画などを収めたスケッチブックを出展した。 紫色に染まる富士山とふもとの桜のコントラストが美しい「富士と桜」や、仲むつまじい白鳥のつがいを描いた「白鳥」など、温かみのある色使いの絵に、訪れた人々が心を打たれていた。 このほか、詩のパネル二十四点も展示。「弱い心 強い心(中略)理想と現実 揺れる心」などとつづった「いろいろな心」をはじめ、葛藤(かっとう)を抱えながらも前向きに生きようとする思いがにじむ作品が並ぶ。十四日午後五時まで。無料。(北海道新聞 引用)
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