2007年8月19日日曜日

白い恋人パーク バスツアーから除外 定期観光 予約キャンセルも

石屋製菓(石水勲社長)の「白い恋人」賞味期限改ざんなど一連の不祥事で、札幌市内でも観光業界を中心にさまざまな分野で影響が出ている。  道内バス業界大手の北海道中央バス(小樽)は、同市西区の石屋製菓本社工場に隣接する「白い恋人パーク」などを巡る定期観光バスツアーのルートを十六日から変更した。  同パークに立ち寄るコースは今年四月から運行し、これまでに約二千百人が利用する人気コースだった。しかし、今回の問題を受けて、白い恋人パークの代わりに大倉山ジャンプ競技場を組み込むルートに変更。中央バスのパンフレットには、変更前のコースが掲載されているため、旅行会社へのコース変更の連絡に追われた。  同ツアーに予約済みの約百七十人には電話でコース変更を説明。特に大きな混乱はないものの、十七日までに十一人のキャンセルが出ているという。中央バス担当者は「この時期は、観光シーズンの最盛期だけに、コース変更は痛手」とショックを隠せない。  一方、市内の企業に対し、全国各地で開かれる北海道物産展の出店をあっせんしている札幌物産協会には、全国各地の百貨店約三十店から「いつになったら、白い恋人を出品できるか」「今年は石屋製菓は出店を自粛するのか」といった問い合わせが相次いでいる。「白い恋人」は物産展の「看板商品」だった。  同協会では今年九月中旬から十一月にかけて、高島屋大阪店など約百店舗での「北海道物産展」を企画。宮川清年常勤顧問は「今のところは出品は難しい。『白い恋人』は全国でも有名な北海道の菓子で、これに代わる逸材はない」と頭を抱えている。(北海道新聞 引用)

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