2007年9月12日水曜日
手稲区、年度内にデータベース化 電脳空間上に「郷土資料館」
手稲区は区内の小学校などに分散して保管・展示されている郷土史資料類の所在と内容をデータベース化した「手稲区郷土資料データベース」の作成に取り組む。本年度内の完成を目指す。郷土史学習の際、インターネットに接続して簡単に郷土史資料を検索できるようにする。手稲には郷土資料館がないため、電脳空間で「仮想の資料館」をつくる試みだ。 手稲区域は小樽と開拓史本府の置かれた札幌への物資中継地として幕末、明治初期から和人が入り、明治中期には手稲山口や星置への入植が始まるなど歴史は古い。再来年には分区二十年を迎えるものの、郷土資料館がない。一九六九年開館の「手稲記念館」があるが、旧手稲町でも西区内に分かれた西町地区にあり、現手稲区にはない。 資料館がないため、旧家などから寄せられた歴史的資料は地域の小学校八校の空き教室などに分散保管しているのが現状。例えば市立手稲西小は「鉱山のへや」として「手稲鉱山」の関係資料を保管展示している。区は分散した資料類は全体で約九百点と推定する。 手稲区はJR駅近くでのマンションや住宅開発が盛ん。郷土史に関心を持つ新住民も増え、郷土史学習の拠点がないことに不満の声が強い。 そこで同区は、どこになにがあるか分からない郷土史資料類を調査、ネット上でデータベース化することにした。来年度にはネット上で利用できるようにする。同区独自の事業。 同区は「子どもたちや新しい住民にデータベースから郷土史への興味を深めてもらい、地域への愛着が生まれればうれしい」とその狙いを話している。(北海道新聞 引用)
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