2007年9月15日土曜日

石狩鍋でマチPR 市が復活プロジェクト 定番化、各店に要請

【石狩】市は全国に知られた郷土の味「石狩鍋」をてこに観光客を呼び込む「石狩鍋復活プロジェクト」を進めている。ポスターやオリジナルソングを作ったり、市内の飲食店に石狩鍋をメニューに入れるよう要請したりして、石狩鍋をPRする考えだ。  石狩鍋は、石狩や厚田の漁師が沖合の船上で網揚げを待つ間、腹ごしらえのため、鍋にサケと野菜のぶつ切りを入れ、みそ仕立てで食べたのが始まりといわれる。  そのため、具材も鍋物の定番の白菜や春菊ではなく、地元でとれるキャベツやタマネギ、長ネギ、こんにゃく、豆腐などを入れた。  その後、一九五○年代に石狩川河口で秋サケの地引き網漁を見物する観光客に、地元の業者が生サケを使ったみそ味の鍋を「石狩鍋」として提供し、全国にその名が広まったという。  ただ、市内で石狩鍋を提供する飲食店は少なく、食卓に出す家庭も減っていた。  プロジェクトは昨年九月に東京のコンサルタント会社が行ったインターネット調査で、石狩鍋が「食べてみたい郷土料理」部門で全国五位にランキングしたのがきっかけとなった。  八人に一人が食べてみたいと回答した点に、石狩市が着目。石狩の観光の目玉として、本年度策定した観光振興計画に石狩鍋復活プロジェクトを盛り込んだ。  秋サケ漁の時期に合わせて、今月下旬、石狩鍋をPRするポスターやオリジナルソングを制作。石狩鍋を食べるために石狩を訪れる人を増やそうと、市内の飲食店に働きかけ、石狩鍋を出す店を増やす計画も進めている。十八日には飲食店を対象にした三回目の説明会を開く。  市民や小学生向けに石狩鍋の作り方の講習会も計画している。  市商工労働観光課は「石狩鍋を食べに来てもらい、石狩の良さを知ってほしい」と話している。(北海道新聞 引用)

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